ライターの歴史
ライターの由来は?
安永元年(1772)に平賀源内はゼンマイを使用した火打石と鉄を用いた刻み煙草用の点火器を発明。
明治39年(1906)にオーストリアの化学者が、
鉄とセリウムの合金が火打石よりも強い火花をだすことを発見。
これを発火石として使用し、火花を火縄に点火したり、
ベンジンなどの発揮性液体をしみこませた木綿の灯芯に点火するようにした
(オイルライター)のが今日のライターの始まりです。
日本のライター製造は、汽船乗組員だった本城真玄氏がアメリカでみつけたライターを模して作った、平二段式ライターでした。
大正9年(1920)ごろドイツで、ワンハンド型(片手で着火・消火)が考案され、
その後アメリカでスプリングを利用して自動的に火が消えるオートマット型がどが発明され、広まることとなります。
さらに現在のガスライターにも用いられているボックス式・横廻し式などの機構が考案されました。
昭和21年(1946)にフランスのフレミナール社によって、
高圧の液化ガスを燃料に使用するガスライターが発明され、
昭和33年(1958)ごろにはこの方式を用いたガスライターがアメリカのロンソン、
イギリスのダンヒルなどによって広められました。
ガスライターの出現によって、
発火石を用いるフリント式に加え、
圧電素子を利用した電子ライター、
電池を使用したバッテリーライター、
主要な部品をIC化したICライター等が次々と開発されました。
最近では内部燃焼機構の耐風ライターが主流となっています。
日本で最初のライター?
平賀源内によって発明された「刻みたばこ用点火器」は、
ゼンマイバネを使用して火打石に鉄をぶつけ、
内蔵された「もぐさ」に火花を飛ばし着火させる方式としたものです。
形状も扱いやすいモダンな仕上げとなっています。
ライターは魔法マッチ
本城真玄氏がアメリカで購入したライターを模して、
平二段式(オイル燃料タンクの上にセットされた発火ヤスリを廻し、
タンクから突出している灯芯に点火する方式で、
発火部を覆う蓋の部分と、
タンクを覆う胴体部分とが中央の段で仕切られている初歩的構造のもの)を製造しました。
日本ではライターといっても判らない人が多いので当時は、
「魔法マッチ」と名付けて売り出しました。